40代、われは主婦なり伸びんとす。

感受性やや強め40代のゆるらかブログ。

ドイツ・レホルム運動。

前回の「いりょうのはなし。」からの続き。

“人は自然本来の姿に戻らなくてはならない”

ドイツのレホルム運動はここから始まった。
「レホルム」とはドイツ語で「改善」「改革」を意味する。
つまり、レホルム運動とは、人為的に悪化した環境や生活習慣を自然本来の姿に戻すことを目指した運動である。

19世紀末に産業革命で急速にすすんだ工業化を憂慮する人々によって始められた。

産業革命は生産性を向上させる点では大きな意義があっただろうが、その一方で人々の生活環境や健康に害を与えたことも事実。

農民の多くが仕事を求めて都市部へ流れたことにより、環境の悪化が進み、過剰な肉食、添加物入り加工食品の氾濫と、「自然」とはかけ離れたものになっていった。
こうした人為的に歪められた生活に反発するかたちで同時多発的にドイツ各地で民衆によって引き起こされたのだ。

(この「同時多発的に」という所に感心した。
ドイツの国民の魂の根底に、自然に反したことはしたくないという確かな理念があるということだろう。
国の政策に踊らされない理念が。)


そして、同時期に医学や農業においても変化があった。

医学では、セバスチャン・クナイプやプリース・ニッツが現代医学に対して警笛を鳴らし、自然薬品や自然治療法による健康維持の提唱を始めたのだ。

農業においては、医師のヴェル・ベルリンによって「ベルリン健康センター」という施設が設立され、有機農法で作られた食品の販売のほか、食生活改善のアドバイスを行い、のちにこれが原型となって「レホルムハウス」というものができていった。

以後レホルム運動はレホルムハウスを拠点とし推進されていった。

レホルムハウスとは「食料品は限りなく自然に近いものを」というスローガンのもとに、厳正な検査に合格した商品だけを扱う自然食品専門店で、現在のドイツには約4,000店舗、ヨーロッパ全体では12,000店舗を超えるまでに広がっているそうだ。

この店舗数を見ると、いかに自然食品に対して意識が高いかが分かる。

このレホルムハウスで扱われている商品を「レホルム製品」というのだが、防腐剤や添加物、残留農薬物等の安全性の面でドイツの法令で定められた基準よりもさらに厳しい規格基準が定められ、この厳しい基準を満たした製品のみにレホルム製品の証である「ノイホルム・マーク」をつけることが許されているそうだ。

このノイホルム・マークはドイツの人々には広く知られていて消費者の商品選択を容易にしてくれているそうだ。

ドイツでは、このように自然薬品、機能性食品、自然食品、自然化粧品に関する法基準が整備されている。
つまり、それだけ消費者(国民)に高品質で安全な商品を提供するという意識が高いということだ。
これ、日本はどうだろう。
真逆ではないだろうか。

税金に保険料等、恐ろしい金額を毎月国に喝上げされ、手取りが少ないから更に仕事をする。
仕事に追われ、時間までをも喝上げされるから食事や家事に使う時間が無くなる。
食事に使える時間なんて僅かなのだ。
となると、簡単に済ませることができるコンビニやチェーン店で食事をする。
その簡単な食事には見た目を綺麗に見せ、直ぐに腐らせない為の添加物だらけなのだ。
これで、添加物まみれの病気人間の出来上がり。
この世の中が変わらない限り、病院のお客様は途切れることはないでしょう....。


このように、様々な国のやり方や矛盾にもどかしくなるが、本来の日本人なら知っているはずなのだ。
魂の奥底に眠っているだけで、理念は絶対にある。
そして薄々気が付いているはず。
ドイツの人々のように。

日本の未来は明るく素晴らしいものになる。
今のカオスを乗り越えて。
どうか、国単位で目覚めていけますように。