40代、われは主婦なり伸びんとす。

感受性やや強め40代のゆるらかブログ。

夢の話 ~その③~

私が寝ている時に見る不思議な夢には、いくつか
種類がある。

1つは前の記事に書いたような見知らぬ人が出て
きてボランティアのようなことをする系、2つ目
は前世系、そして3つ目は神様系。


この2つ目について今日は書こう。



これは、20歳くらいに見た前世系な夢の話。

私は、石造りの洋風のお城のような薄暗い建物の
中を若い女性と話しながら歩いている。

自分で話しているはずなのに、内容は全く入って
こないうえに頭の中はまるで第三者のような感覚。

歩いていると、壁に額縁に入った人物画か写真の
ようなものがあった。
私はその顔を見ようと立ち止まったが、近くで見
ているのに顔だけがぼやけてしまい見ることがで
きなかった。

一緒に歩いていた女性が先に行ってしまったので、
直ぐに後を追いかけた。

追い付こうと早足になって気が付いたが、自分の
足を動かす度にふわふわと分厚いスカートが揺れ
るのだ。
色はキナリ色。
自分がどんな服を着ているのか鏡もないし分から
ないが、見える範囲ではシンプルなワンピースか
ドレスに見えた。

階段を登ると、廊下のような所に出た。
窓から光が差し込んでいたので、昼間なんだと分
かった。
その窓は20㎝くらいの真四角で、石の壁を切り抜
いただけの明かり取りという感じだった。

そこを歩いていると、外から賑やかな外国のお祭
りのような太鼓の音が聞こえてきた。
人が騒いでいる声がする。

明かり取りの窓から外を除いてみる。

すると、若い兵士?のような男性数人が後ろ手に
縛られゾロゾロと歩いている。

その光景を観客のような大勢の人達がワイワイと
騒ぎながら見ていた。
まるでお祭りでも見ているかのよう。

すると、近くに居た男性が何かを読み上げ、その
周りに居た仲間のような男性達に指示を出し始め
た。

指示を受けた男性が、若い縛られた兵士たちを大
きな井戸のような石の穴に放り込み始めた。

夢の中の私は嫌な予感がして外に駆け出した。
兵士の1人と目が合ったが、その兵士の瞳は、こ
の世の全て悟ったような、諦めたような、何とも
言えないものだった。

このままではダメだ!と思い懸命に走っているのに、
意外と距離はあるし、スカートが足にまとわり付い
てうまく走れない。

もう少しで兵士達の所に着くと思っていた時、その
井戸のような所に周囲の男性達が沢山の水を入れ始
めた。
「あ、これは公開処刑だ。」
と分かった瞬間、頭の中で何かがプツリと切れた。

やめてーっ!だか何だか訳の分からない言葉を叫びな
がら止めに入ろうとした。
その瞬間、私は後ろから来た男性に取り押さえられた。
声にならない声を出しながら暴れようとしても、
押さえつける力が強く敵わない。

押さえつけている男性に「お前はここで見てろ。」
と鼻で笑われた。頭に声が響いた。

みるみる水はいっぱいになり、その場が静かにな
った。

私は泣き叫びながら、これでもかと周りに居る男
性達を睨み付けたが、頭を地面に押さえつけられ
てしまった。
絶望とはこういうことだ。
私は無力だ。
救えなかった。



泣きながら目が覚めた。
目が覚めてからも、怒りで体が震え、涙が出てき
た。
この夢は1度だけしか見たことがない。


私は前に霊能者に前世を視てもらったことがある
のだが、いくつかある前世の中で、中世ヨーロッパ
の修道女だったことがあるらしい。
薬学に詳しく現代のナースのようなこともしていた
とか。

この夢で泣き叫んでいたのは、やはり私自身なのか
もしれない。

今でも私は、権力を振りかざして弱い者を攻撃する
ような人間が大嫌いで、その権力が大きければ大き
い程戦いたくなってしまう。
無力なのは分かっているのに。
厄介な性格だなぁ..


他にも、着物姿で師匠のような人と旅をしている夢
もあったし、小さい子ども達を寺子屋のような場所
で面倒を見ている夢もあった。


どの夢にも共通しているのは、目が覚めた時に、
切なくなることと、今が1番幸せだという感謝する
気持ちが沸いてくることだ。


やっぱり、何よりも平和が1番。
平和ボケでも良い。
子ども達の楽しそうな声が響く世界に勝るものはない。